僕等がみた空の色





その笑顔が、眉を少し下げて笑ったその顔が、終業式の日のと重なった。


始まりの日。


これからどうなるのかな。


……あたし、アオのこと忘れられるのかな。




「約束する。だから明日も来てな。」



気付くとあたしの家の前だった。


ここだから、と言って立ち止まり、結城と向かい合う。



「結城も、明日は学校来てよね。だからあたし、遅くなったんだよ。」



冗談めかして言った言葉に、結城が、ははっと笑う。








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