僕等がみた空の色
第11楽章 想い、音に。
夕日があまりにも眩しくて目を細める。
「カーテン、閉める?」
あたしの様子に気づいた藍が聞く。
「ううん、このままがいい。」
なんだか、空に浮かんでるみたいな気持ちになる。
昨日のすれ違いについて話した後、あたしたちは下らない話ばかりをした。
あたしはこんなに笑えたんだってくらい、楽しかった。
藍のこと信じていいんだって思える。
藍といると、不思議とアオに対する罪悪感は感じなかった。