恋する美容師


「おい!ダサメガネ!
これ以上言ったら
なぐんぞ?」



って猿みたいにキーキー
言って鳴いてる



まあ、確かに・・・



あたしの外見かなりダサイ
みつあみでスカート長いしメガネかけて
昭和時代みたいな子だ



それにこんな性格だし
あたしには
なんにも女らしさ
なんてものはない



それに比べ真李は
学年一の美少女。



ふんわり巻いた
ミルクティーみたいな髪色目も二重で大きくて・・


しかもちょっと天然




・・・だけどしっかりしてる

スケベが騒ぐのも
無理もない


真李と喋った男は
必ず頬がピンクになってるぐらい



そんな
パーフェクトな真李は
こんなダサいあたしに
声をかけてくれた



優しい笑顔で
「友達ならない~?」
って手を伸ばしてきた



初めてみた時天使って本当にいるんだなって・・・


迷わずその手を
握ってしまった


友達なんて
めんどくさいものだと
思っていた


あたしは、真李は、
本当に良い子だと思う


こんなに冷たく
態度とってるけど
本当は嬉しい



間違いなくあたしが男
だったらあんたに惚れてた

・・・なんてあたしが
言う訳ないけどね(笑)








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