いつまでも大好きo
やっぱりみんな楽しそう。
こんな惨めなのってあたしだけだ。
「なんか悲しくなってくる。」
「一緒に回ってあげたいけど、俺一応彼女いるしなぁ…。」
ちょっと期待したあたしが馬鹿だったな。
そうだよ。
たかには彼女がいる。
一緒に回れるなんて、そんなことありえないよね…。
あたしはとりあえず石段に座った。
立ってるだけでも疲れちゃう。
「ねぇ!!
もういらないからこれあげるよ。」
目の前には啓くん。
つい差し出されたものを受けとってしまった。
「えっ!?
いらないの??」
「うん、いらない。
飲んで。」
あたしの右手には、飲みかけのジュースの缶。
「あ…ありがとう。」
一度受け取ったものはなんとなく返しずらい。