Dear you
「カナ、話があるの。」
「何。文句なら聞かないわよ。」
「ううん、違うよ。ちょっといい?」
「分かった。」
私はお昼にカナを呼び出した。
めったに人の来ない校舎裏で
私はカナと向き合った。
「カナ、今までごめんね。」
「それで?」
「私、今、ユウが好き。」
「何よ。それをわざわざ私に言いに来たの?」
「うん。」
「今さら何?」
「でも、ユウと別れる。」
「賢明な判断ね。」
「でも、ユウのことしばらく好きだと思う。」
「そ。私は別れてくれればそれで良いけど。」
「ずっと忘れられないと思う。」
「図々しいのね。ハナって。」
「そう思われてもいいの。でも・・・・」
「でも、何よ。」