Dear you
「だから、私、ハナとユウくんがこの後どうなろうと、もう干渉しない。」
「でも、私とユウはもう・・・。」
「そう。ハナとユウくんがどうなっても、私に遠慮はいらないから。じゃ。」
「あ・・・、カナ・・・・。」
カナはずっと私の目を見ていた。
カナの目はまっすぐだった。
結局、私よりカナのほうがユウくんを好きだったと思う。
私の気持ちなんて、きっとカナのしてきた片思いに比べたら浅はかだったんだ。
そう思い知らされた気がした。
あぁ、寒いな。
明日はクリスマスだしね。
雪でも降らないかな。
ユウは手紙を読んじゃったかな。