Dear you
私たちはそこから少し歩いたカフェに来た。
奥の窓際の席に向き合って座っている。
傍から見たら、クリスマスにデートしてるカップルに見えるのかな。
「呼び出してごめん。」
「ううん。暇だったし。」
普段着のユウ。
霙雨で少し髪がぬれていてやっぱりカッコいい。
そんなことをぼんやり考えていた。
「手紙、ありがと。」
「あ・・・、読んだんだ。」
「うん。」
「ありがと読んでくれて。」
会話が途絶える。
私はずっとユウの目を見れずにいた。
・・・どうしよう。