天使と吸血鬼
父からの手紙で、
見つかったか?と
催促の手紙が100通来ていた。

直ぐに分かれば私は、
苦労もしないし、
こんな生活なんか嫌だと、
叫びたかった。

腕に星型を見つけるなんて、
直ぐに出来たら、
誰も苦労なんかしない筈。

だったら私以外の吸血鬼に、
頼んで欲しかったと、
私は放課後教室で泣いていると、
担任が声を掛けてきた。

「真壁どうした?」

「先生・・。」

私は涙を拭いて、
帰ろうとした。

「真白の奴、
昼休みずっと泣いていた。」

「何で私に言うのですか?」

「お前なら友達になれそうな
気がしたんだ。」

「友達?」

友達を作った事のない私は、
どの様にして作るのかが、
正直分からなかった。
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