天使と吸血鬼
家に帰ると、
悪魔様がいた。

「どうだった?」

私の顎を持って、
キスをくれた。
やはり悪魔様のキスは、
私の心を奪う。

「ええ。いました。」

「そっか。」

「けど、中々水晶の場所を
言いません。」

「当たり前だ。
今度彼の家に行け。

お前は彼に抱かれて来い。
そしたら水晶の場所を
教えてくれる筈だ。」

「分かりました。
その代わり。」

「分かっておる。」

私は毎日悪魔様に、
抱かれて眠りについている。

私は1ヶ月前から、
自分の体がおかしくなって
いるのに気付いてはいない。


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