天使と吸血鬼
時が過ぎて、
先生と会う前日。

私達の願いが叶ったら、
人間も悪魔になるのだ。
何故か私は、
楓の家に来ていた。

チャイムを鳴らすと、
楓が不思議そうな顔をして、
私を出迎えてくれた。

「どうしたの?」

「私ね。
明日でここを去るんだ。」

「嘘?」

「本当なの。
それでね、これを身に
つけていて欲しいんだ。」

「綺麗。」

それは七色に光っている
十字架。

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