天使と吸血鬼
「ブルー!!!」

妖精界のユーが、
俺の元にやって来た。

「ブルー。無事だったのね。
良かった。
妖精界も天使界も、
ブルーのおかげて戻ったわよ。」

「そうか・・。」

「ブルー?」

「お前最初から、
知っていたんだろ?
エリカが悪魔界の使者で、
吸血鬼だった事を?

だから父上にずっと
言い続けていた。」

ユーは驚いた顔をしたが、
俺は自信があった。

「そんな事はないよ。」

「悪魔に知らされていた
筈なんだよ。
そうでなかったら、
腕に星型の痕が直ぐに
着いたはずだ!!」

「そうよ。
けど訴えた後に、
呪文が解けたから今は、
普通に戻ったわよ。

だからね、ブルー。」

「無理だ!!!」

ユーは言いかけたけど、
俺は遮った。
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