天使と吸血鬼
「亡くなった。」

「そっか・・。」

先生の声が小さく囁き、
私は続けた。

「だから結婚は諦めた。」

「何で?」

「だって1度は先生を裏切り、
悪魔の子供まで妊娠をした。
そんな私が天使界の、
王になる先生の妃には
ふさわしく無いと思った。」

「だけど。
君は俺と結婚をしてくれた。」

「うん。
お母様が現れたの。
先生と幸せになりなさいと。」

「本当か?」

「うん。」

私は泣いていると、
先生は傍にやって来て、
私を強く抱きしめた。
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