天使と吸血鬼
先生の腕枕で、
私は先生を見つめていた。

「大丈夫か?」

「うん。」

恥ずかしかった。
何度も先生としたから、
まともに顔が見れない。

「そうだ。
真白が会いたがっている。」

「そうなの?」

「ああ。エリカ?
何故俺が神父の後継ぎと
言ったんだ?」

「先生の正体がバレそうに
なった時があって、
思わず言っただけ。」

「そうなのか?
それで俺真白の結婚の時、
神父をしないと、
いけなくなったんだぞ?」

「いいじゃないの?
本当の天使なんだから。」

「お前もだよ。」

先生は私を抱き寄せて、
こう囁いた。

「まだ?いい?」

私と先生は朝方まで、
ずっと愛し合った。

本当の愛を私は、
貰った気がした。
< 151 / 159 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop