天使と吸血鬼

想い

やっと着いた。

「ようやく着いたね」

「うん。」

楓とホテルの部屋に入って、
ようやく落ち着いた。

バスで観光をしたけど、
あまり意味が分からないけど、
楓が喜んでいたから、
私も何だか楽しかった。

それともう一つ。
先生と一緒に写真を撮れた
事に喜んでデジカメを見ていると
楓が覗き込んできた。

「綺麗に撮れているね。」

「ありがとう。」

「本当に好きなんだね?」

私は初めて頷き、楓は何だか
凄く喜んでくれた。

「けどモテる先生に告白を
しても振られるだけだから・・。」

「そうかな?」

疑問の声を出す楓に、
私はそれ以上言わなかった。

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