天使と吸血鬼
「昔、俺とアルトが、
国王の座を争っていた。

彼の心の隙間に、
悪魔が宿ってしまった。
悪魔は天上界の国王が、
抹殺してある所に閉じ込めた。

それが何らかの原因で、
悪魔が出てきて、
彼の心の隙間に入り込んで、
妻は説得をしたんだ。

アルトは、
妻の兄に当たる人物で、
悪魔に騙されたんだ。
自分が死ねば、
アルトを元に戻すとな。」

俺は知らなかった過去を、
父親から全て聞かされた。

「結局はアルトは戻らず、
悪魔界の国王になってしまった。

そしてアルトは、
水晶の力を借りて、
嫌悪魔がこの全てを支配する
力を持とうとしているんだ。

だからブルー。
お前には残酷かも知れないが、
使者は多分アルトの娘だろう。

その娘を殺さないと、
悪魔を永遠の眠りにつけない。
この聖者の剣で、
娘を殺して欲しいんだ。」

俺はゴールドに輝く、
剣を持たされた。
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