天使と吸血鬼
そして悪魔を永遠の
闇に伏せる事が出来るのは、
天使が持っている聖者の剣だけ。

娘をその剣で天使が刺す事が、
出来たのなら、
悪魔は滅びてしまう。

俺は娘と変わってやりたい。
娘の腕に十字架の痕が、
くっきりとある。
それを見た瞬間。
俺はぞっとしてしまった。

悪魔を倒すには、
娘の命と引き換えになって、
俺達吸血鬼は多分、
天使に戻る事が出来る筈。

なのに娘だけが、
犠牲になる事に決まっている。

俺は国王でありながら、
自分の娘さえ助ける事が、
出来ないんだ。

水晶を手に入れる事が、
出来ても娘だけは、
助けて欲しいの願うしかない。

俺は悪魔界の国王でありながら、
何処かで助けて欲しいと、
願う気持ちが徐々に出てきた。

・アルトサイド終わり・
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