天使と吸血鬼
「いいか?」

「うん・・。」

「嬉しいよ。」

「私もだよ。
好きな人に初めて上げるから。」

先生は服を脱ぐと、
私は思わず先生の腕を見て、
驚いてしまった。

「先生?腕?」

「ああ。星型の痕か?
生まれた時からあるんだ。」

私の不安は的中してしまった。
先生は天使だ。
私と先生は、結ばれてはいけない
運命だと初めて知った。

「いいか?」

「うん・・。」

私と先生は初めてひとつになった。
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