天使と吸血鬼
父の手紙を読んで、
私は本当に自分自身を恨んだ。

けど、
悪魔は父に嘘をついた。
永遠に生きる道は、
私達じゃなく自分だと
初めて分かった気がした。

私が天使である先生の血を
吸う事は、悪魔が永遠に生きる
力を奪うためだと分かった。

けど、この事は天使である
先生も知っている筈。
何故私を殺さないと、
余計に疑問が残る。

まさかと思うけど、
先生は私を生かそうと、
しているかも知れない。

私は生きたくない。
一層先生に殺される方が、
私は後悔は無いだろう。

悪魔がいつ来てもいい様に、
私は先生には普通に接し、
悪魔の言い成りになろう。

そして先生を必ず、
助けようと心に誓った。
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