【番外編】あなたの隣で



「別に俺は気にしないよ。
てか、気にしたことないしね。」




「智也……」












24歳の誕生日に俺たちは結婚式をあげる予定だ。



誕生日が同じということもあって、結婚式は盛大にあげたかった。






彩の左薬指にひかる指輪。
婚約は発表したけれど、まだ彩の顔を知る人は少なかった。














ピンポーン






高らかに響くインターホンに彩が振り向く。



肩まで伸びた髪が揺れて、彩が玄関へ走っていくのを俺は見送った。










「あっ。秋人!!」



< 4 / 44 >

この作品をシェア

pagetop