【番外編】あなたの隣で
「あっ、智也!!久しぶりにゃー♪」
「いい大人がにゃーにゃー言うな。気色わりー。」
高校時代、明るかった秋人の金髪は、今では落ち着いた茶色になりつつあった。
「ったく、相変わらずノリが悪い〜。
それより、俺客なんだけど〜足疲れちゃったぁ。」
「やっぱり、お前嫌い。帰れ。」
「まぁまぁ、せっかく来てくれたんだし、玄関の立ち話じゃ、なんだからあげてあげよっ。
どうぞ、秋人。」
あいだに入った彩が、俺をなだめながら、秋人を家にあげた。