【番外編】あなたの隣で
「で、何しにきた?」
「本当、冷たいな……。
ま、いいけど。
あのね、俺が智也たちの式をプロデュースしようと思ってさ♪」
はい……?
「もう会場とか決まってるんだけど……」
確かに、秋人の会社は結婚式とかのサービス業だから、別に不思議ではないけど……。
「んと、つまり2人に盛大な結婚式をあげてもらうために、俺のところから、一流のデザイナーを送ろうと思って。
5日あれば、行けるんだけど、どう?」
なるほど……そういうことか。
まぁ、確かに知り合いが紹介してくれたほうが多少の信頼はあるしな……。
彩は、俺たちの会話が信じられないようで、まばたきをするのを忘れていた。
まぁ、元々こんな世界にはなかなか入れるもんじゃないしな……。
「じゃあ、頼むわ。」
「了解、まいどありー♪っていいたい所だけど、2人のために特別タダでやってあげるよっ」