只今、恋愛中!? Round2
「あ、ありがとう…」
「じゃ……戸締り気を付けろよ?」
「うん」
「じゃぁ……明日」
「うん……」
俺が歩きだすと
――クィッ
ブレザーの袖が引っ張られた
振り替えると俯き気味な美央が掴んでいた。
「どした?」
俺が声をかけると
ハッとしたようにパッと放すと
「あ、えと―…ごめん」
潤んだ目で見てくる
無意識だろうが上目遣いになっている
「……っ」
抱きしめたくな……
抱き締めてしまった
「あの…ね…?」
「ん?」
「家…一人だから…ね」
「…」
「怖くて……それで」
「………。」
「とッ……泊まって……?」
ま、待て…
潤んだ上目遣いって
しかもそれで泊まって
とか……
俺もオトコなんですけど
「……ダメ?」
だ……ダメ…
「んなわけねぇじゃん…」
我慢できんのかよ…俺!
「ありがとう…!」