粉雪のマジック
あたし達が始めに行った場所は、


『………普通にゲーセン?』


『そうだよ、何か文句あるか?』

『おおあり。』

普通、クリスマスってさ、

遊園地とか行かない?

そんな事言ったって、

どうせ近くにないからとかはぐらかされるんだろうけど。

『よしっ!!まずは大達だ!!

言っとくけど負けて泣くんじゃねえぞ★』

『は?それあたしのセリフ!!』

実はこう見えて、


結構ゲーマーなの♪

だからこんな男なんかに



『全然負ける気がしないけど!!』

『おりゃ!!じゃあ金入れるぞ!!』

とコインを二枚入れる。

……あれ?

普通は割り勘なのに、

『……何で?』

『は?』

『割り勘じゃないの?』

『……今日ぐらい、』

『へ?』

あいつは頬をまっかにして、

『今日ぐらいかっこつけさせろ。』

と小さく呟いた。

そんなあいつは、

いつもよりかっこよく見えたのは、

恥ずかしくて言えなかった。


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