粉雪のマジック
……………………………
『……もう!!何で取れないの!』

『は!!お前が低レベルだからだろ!!』

『黙りな、この単細胞!!』

大体単細胞だからこんな事できるんじゃないの!?

でもあたし、


『あのプーさん取りたいの!!』

可愛いんだよ!!あのナチュラルな感じが!!

だけど何回やったって取れないの。


あ~あ、これが最後にしようと思った時、









フワッ

『バカ、もうちょっと寄せろ。』

ハンドルを握るあたしの手に、

あいつの手が重なった。


『……ね、』

『ほら、集中しないと取れないぞ?』

『分かってるわよ!!』

そんな事分かってるけど、

ドキドキが止まってくんないの。

あいつの顔が、手が、

あたしを
支配していくの―――
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