粉雪のマジック
『……んが~!!


分かんねえよこんな問題!!』

『ふ、バカには分かりませんよね!!』

『うっせえな、プー女!!』

『のび太は黙ってて(怒)』


大体普段の成績でもあたしに勝てないのに、


何であいつは勝負を挑んだのかな?


そんな事を考えてたら、



『『あ……。』』


勝っちゃった★

『ほらね?』

『……分かったよ。

やっぱのび太はのび太なんだな。』

『そう。でも…









のび太だって取り柄はあるって分かった。』

どんな奴だって長所はある。

それが例えヘナチョコのび太でも。


するとあいつは優しく微笑み、


『……よし!!じゃあ次は何しようか!!』

『ん~!!あ、あれがいい!!』


とあたしは、


『……プリクラ、か?』


『うん!!』

だって今日、ちゃんとメリクリデートしたって言う形を残したいんだもん。


と、言ったら









『……まじ?』

とあいつは顔をしかめた。


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