甘い声で、癒されて
「な、何よ」
「いや、あの・・・ブフッ」
「ちょ、言ってよ!!」
「か、顔に・・・海苔付いてる」
「・・・え!?」
バシリと、顔を手で塞ぐ。
どこ、どこ、と言いながら、手で顔を触る。
「ここ」
そう言って、優くんはそっと私の頬から海苔をとった。
「あ、ありが、とう」
少し、ドキドキした。
「どういたしまして」
そう言うと、優くんは、笑った。
初めてみたかも・・・優くんの、そんな表情。
いや、吹き出した所も初めて見たけど。
「じゃ」
そう言うと、先先と優くんは去っていってしまった。