隣のアイツ
「みい大丈夫?」


「うん。なんか小さい頃思い出すな!」


「幼稚園のころさ、夜寂しくて泣いてると、よく頭なでてくれたよね!」


「そんなことあったけ?」

「あったよ!あーぁ、幼稚園の時は、俊介優しかったな!」


「今だって優しいし!
なぁ、これからはさまた俺んち来いよ!」


「うん。
俊介ありがと!」


「おう!つか目覚ましちゃって悪かったな!
ぢゃ俺行くわ!」


そう言い、部屋を出ようとした時、みいは俺の腕を掴んだ。


「どうした?」


みいは、うつ向きながら小さい声で


「行かないで。」

と言った。


「一緒に寝る?」

「は?馬鹿?しばらく一緒にいて。」

寂しいなら寂しいって言えばいいのに。

素直ぢゃねーの!


「わかった!寝るまでいてやっから!寝な?」


そう言うと、安心したように眠った。


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