隣のアイツ
この日から数日後、
噂はなくなり、何時ものように平凡な生活になった。


でも、最近私はおかしいんだ。


俊介を見ると、胸がドキッとする。


俊介と前みたいに、話せない自分がいる。


何で~

ただの幼なじみぢゃん。


女好きのムカツク奴ぢゃん。

あーもう

訳わかんなああい。


「美里~!どうしたの?
さっきから難しい顔して!」


「留美子!
べっ別に何にもないよ~」


「何もない。ねぇ…
さっきから俊介のとこばっかり見ちゃって!」



うわっ

私は急いで俊介から視線をそらす。



「ははあん~美里ちゃん。俊介に恋をしたな笑っ」

留美子は、ニヤニヤして私を見ている。


「ないないな~い!
俊介が好きとかありえな~い」


思わず、でかい声で言ってしまい、
教室が一瞬静かになった。

まずい。
俊介居ないよね?


私は一気に顔が赤くなった。


「ぷっ美里!素直ぢゃないなあ~笑っ
俊介、最近女遊びもしてないらしいし、」


へぇ~
やっとまともになったか。
つか好きな子でも出来たのかな。


留美子の言葉に何故か
胸がちくりと痛んだ。

「美里は、恋に不器用だからなあ~。
俊介かっこいいからすぐとられちゃうよ~」

留美子はそう言い、自分の席に着き、
私にウィンクをしてきた。


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