隣のアイツ
よっぽど腹が減ってたのか、ぺろりとたいらげた。



「なあ、みい。何で俺を避けてたの?」



「…それは」


みいは、顔を真っ赤にして慌てていた。


「俺が嫌い?」


俺は、もうみいに自分の気持ちを言いたくてしょうがなかった。



「嫌いぢゃないけど…
私、俊介がね、その」


みいは、俺からめをそむけて何かを言おうとしていた。



「俺が何?目見て!」


「だから、その~」


素直ぢゃねえの。


「俺、みいが好きだよ!」



「は?何を冗談。馬鹿じゃないの!
あっ!私帰らなきゃっ」


「みい。冗談ぢゃない。
聞けよ!俺、いつの間にかみいが好きになってた。
なあ、みい!もう俺から逃げんなよ。」


俺は、たまらなくなって
みいを抱き締めた。


「みいが居なきゃ俺ダメなんだよ。
俺、みいを悲しませるようなこともうしねえから。」


「俊介。。。」



「返事は?」


「私も、好きかもしれない…」



「なんだよ。かもって…」


「すき」



みいは、小さな声で
不器用に答えた。




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