Devil†Story
ク「あ?」



2人が一緒にこっちを向く。



ア「なんで…なんで殺すのよ!」



私は涙で目を一杯にさせながら言った。




ク「は?邪魔したから消した。ただそれだけだ」




全く悪びれた様子ではない。




ア「邪魔って…もう止めてって…私を殺さないでって言ってくれただけじゃない!」




ク「だからそれが邪魔だって言ってんだよ…。一々めんどくせぇ女だなぁ…。もういいだろ」




そう立ち去ろうとするクロムの袖を私は引っ張った。



ア「貴方何様のつもりなの!?人の命を物みたいに扱ってなんだと思って…」



クイッ



ア「!?」



クロムが振り向いたのと同時に私の顎が持ち上げられた。




ゆっくり見てみると剣の刃の先があった。




嘘…いつ抜いたのよ…




私は驚きを隠せなかった。



ク「はっ。折角見逃してやろうと思ったのに馬鹿な女だ。コイツと一緒で」




クロムは足で軽くヒカルの体を蹴った。



私はそれを見て更に怒りが込み上げた。



ア「ヒカルは…ヒカルは馬鹿じゃないわ!」




ク「馬鹿だろ。弱いくせに。大体…よくお前を殺そうとしてた奴の肩なんか持てるな。こんな馬鹿な女なんかほっといてそこで逃げればもっと生きられたのによ」




ロ「そーだよ。人間寿命が短いんだから大切にすればいいのに」




ロスが相変わらず呑気に答えた。




ア「逃げれるわけないじゃない…ヒカルは…ヒカルは悪くないもの…悪いのは…」




私。




ク「情か?くだらねぇ。」


ロ「そんなのに流されないで逃げればいーのに。依頼人は殺したから俺らの仕事は終わったから追いかけて殺したりはしないし。なっ?クロム」



ク「あぁ。もし今すぐ俺の前から消えたら見逃してやらぁ。てめぇにもう1度生きるチャンスをやる」



そう紅い瞳を持つ2人は言った。



少ししてから私は深呼吸をしてこう言った。




ア「…私を殺せばいいわ」
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