Devil†Story
その後、いつものように食事を持ってきた麗弥と、それについてきて様子を見にきた刹那に、稀琉は笑顔で「おはよう!今日もありがとう!全然食べてなかったから全部は食べれないかもしれないけど…お腹すいちゃった」と普段のように言った。
それを見た刹那と麗弥は目を大きくして驚いていたが、すぐに食事を持っていることすら忘れ稀琉に飛び付いた。
「ちょっ…ご飯落ちちゃったよ!?」と言う稀琉に2人は「良かった…!!」と半分泣きながら安心した。
そんな2人の様子を見て「…心配かけてごめんね。完璧に傷が癒えた訳ではないけど…オレ前を向くよ。でもその前に……お腹すいた……」と謝罪しながら倒れた。
2人は大慌てでもう一度食堂に行き、折角作った料理をこぼしたことにより、ママの有り難い説教を5分聞いてから再び稀琉の部屋に届けた。
食事を終えた稀琉は、クロムとの喧嘩から自分に起きた話をした。
「そうやったんやな…。だから髪が青くなっとんねんな。グレて染めたんかと思ったわ」
「そんなことしないよ〜」
「でも稀琉を守るって言うなら…なんであん時狂ったようになっとったん?俺やあるまいし…青鬼となれば自我保てるんとちゃう?」
「それは…」おぉ〜ここに居たか刹那」
「「「!!!!」」」
3人以外の別な声が突然してその声の元を見る。
そこには何処か疲れ切っているロスがベッドにへばりつきながら手をひらひらさせていた。
「ロ…ロス!!」
「またやられた…」
稀琉と麗弥の言葉にしれっとロスは答えた。
「えー、さっきだよー?「グレて染めたのかと…」あたりから?」
「本当に頼むからその時に声かけてよ!もう…心臓に悪い……」
刹那が胸に手を当てながら悪態をついた。
「ごめんごめん。慣れろって言う方が無理だって分かったよ。それより稀琉。無事心通出来たんだな。それでわざとって?」
軽く謝りながらロスは話を元に戻した。
稀琉は真剣な表情に戻った。
「あぁ…それはもちろん青鬼自身が怒ってたのもあったみたいだけど…。そうすれば「これは狂った鬼がやったことだ」ってオレに思わせるためだったらしいよ」
「にゃるほど。それも稀琉を守るための演出か」
「そうなんだ…ずっと護られてたんだ。オレ」
「せやな。でも良かったやん。いい奴で」
ニコリと笑う麗弥に「…うん!」と稀琉は答えた。
「ところで…クロムは?」
刹那の問いにロスは再び疲れたように「あぁ〜…今は寝てるよ〜…」と遠い目をしてハハッと乾いた笑いを浮かべた。
そんなロスの様子に稀琉はうっと胸に手を当てた。
「もしかして……当たり前のことだろうけどまだ怒ってる?」
「んーそれもないとは言い切れないけど…なかなか今回は荒れててさ…怪我も怪我だしイライラが最高潮なのか大暴れよ」
「あー…だからか。アレから今度はクロムも部屋にこもってるから、入ろうかと思ったんやけど……ドアからの殺気が凄くて…入ったら殺されるわって思って」
「俺もあんまり普段はあんまりそういうの分からないけど…たまたま部屋の前通ったら寒気というかなんというか……。しかもロスの「あー!もう投げんなってーーちょっとー!」っていう声が少し壊れた扉の隙間から聞こえて来たから…近付くのやめたよ」
麗弥と刹那の証言に盛大なため息をついてその後の話をし始めたロス。
「そうなのよ…。滅多にあんな風にならないんだけどイライラして部屋の物に当たったりしてさ。まさに惨劇だよな。話しかけようものなら「うるせぇ!ここにいんな!!」って俺にまで八つ当たりよ……」
疲れ果てているロスに申し訳ない気持ちになった稀琉は「ご、ごめんね」と小さな声で呟いた。
「あーでもさ。あいつが荒れてんのは稀琉のことがきっかけだろうけど色々あったからだから気にしなくていいよ〜。寝れば少し違うだろうしね。もう少ししたら起きるだろうからもし謝りたいとか思ってんならそん時に行けばいいよー」
ロスがにっこりと微笑むと稀琉は少しだけ安心し「そうするね」と答えた。
それを見た刹那と麗弥は目を大きくして驚いていたが、すぐに食事を持っていることすら忘れ稀琉に飛び付いた。
「ちょっ…ご飯落ちちゃったよ!?」と言う稀琉に2人は「良かった…!!」と半分泣きながら安心した。
そんな2人の様子を見て「…心配かけてごめんね。完璧に傷が癒えた訳ではないけど…オレ前を向くよ。でもその前に……お腹すいた……」と謝罪しながら倒れた。
2人は大慌てでもう一度食堂に行き、折角作った料理をこぼしたことにより、ママの有り難い説教を5分聞いてから再び稀琉の部屋に届けた。
食事を終えた稀琉は、クロムとの喧嘩から自分に起きた話をした。
「そうやったんやな…。だから髪が青くなっとんねんな。グレて染めたんかと思ったわ」
「そんなことしないよ〜」
「でも稀琉を守るって言うなら…なんであん時狂ったようになっとったん?俺やあるまいし…青鬼となれば自我保てるんとちゃう?」
「それは…」おぉ〜ここに居たか刹那」
「「「!!!!」」」
3人以外の別な声が突然してその声の元を見る。
そこには何処か疲れ切っているロスがベッドにへばりつきながら手をひらひらさせていた。
「ロ…ロス!!」
「またやられた…」
稀琉と麗弥の言葉にしれっとロスは答えた。
「えー、さっきだよー?「グレて染めたのかと…」あたりから?」
「本当に頼むからその時に声かけてよ!もう…心臓に悪い……」
刹那が胸に手を当てながら悪態をついた。
「ごめんごめん。慣れろって言う方が無理だって分かったよ。それより稀琉。無事心通出来たんだな。それでわざとって?」
軽く謝りながらロスは話を元に戻した。
稀琉は真剣な表情に戻った。
「あぁ…それはもちろん青鬼自身が怒ってたのもあったみたいだけど…。そうすれば「これは狂った鬼がやったことだ」ってオレに思わせるためだったらしいよ」
「にゃるほど。それも稀琉を守るための演出か」
「そうなんだ…ずっと護られてたんだ。オレ」
「せやな。でも良かったやん。いい奴で」
ニコリと笑う麗弥に「…うん!」と稀琉は答えた。
「ところで…クロムは?」
刹那の問いにロスは再び疲れたように「あぁ〜…今は寝てるよ〜…」と遠い目をしてハハッと乾いた笑いを浮かべた。
そんなロスの様子に稀琉はうっと胸に手を当てた。
「もしかして……当たり前のことだろうけどまだ怒ってる?」
「んーそれもないとは言い切れないけど…なかなか今回は荒れててさ…怪我も怪我だしイライラが最高潮なのか大暴れよ」
「あー…だからか。アレから今度はクロムも部屋にこもってるから、入ろうかと思ったんやけど……ドアからの殺気が凄くて…入ったら殺されるわって思って」
「俺もあんまり普段はあんまりそういうの分からないけど…たまたま部屋の前通ったら寒気というかなんというか……。しかもロスの「あー!もう投げんなってーーちょっとー!」っていう声が少し壊れた扉の隙間から聞こえて来たから…近付くのやめたよ」
麗弥と刹那の証言に盛大なため息をついてその後の話をし始めたロス。
「そうなのよ…。滅多にあんな風にならないんだけどイライラして部屋の物に当たったりしてさ。まさに惨劇だよな。話しかけようものなら「うるせぇ!ここにいんな!!」って俺にまで八つ当たりよ……」
疲れ果てているロスに申し訳ない気持ちになった稀琉は「ご、ごめんね」と小さな声で呟いた。
「あーでもさ。あいつが荒れてんのは稀琉のことがきっかけだろうけど色々あったからだから気にしなくていいよ〜。寝れば少し違うだろうしね。もう少ししたら起きるだろうからもし謝りたいとか思ってんならそん時に行けばいいよー」
ロスがにっこりと微笑むと稀琉は少しだけ安心し「そうするね」と答えた。