Cute Boy×cool Girl
誰だよ…
めんどくさいな──
嫌々振り替えると、そこにはいかにもチャラそうな男子が立っていた。
アタシが露骨に嫌な顔をすると、その男子がはニコッと微笑んでから鍵を奪った。
「あんた、何してんの?」
「ん?鍵の開け方分かんないのかなぁって思ったから。」
ケラッとした顔で答えると、キーホルダーに掛かっている鍵のうち、2枚の鍵を重ねて穴にいれ、左に半回転させた。
「開いたよ。どぉぞ!」
「どぉも。じゃ、さようなら」
とっととドアを閉めようとしたら、ガタンッと音がして15センチくらい開いたまま止まった。