Cute Boy×cool Girl
『おっし!!!行くか☆』
ブレザーのすそを引っ張って、気合いを入れた。
『お母さん!!行くよー』
玄関からリビングに向かって叫ぶと、エプロンで手を拭きながらお母さんが出てきた。
『あら!!もう行くの??いくらなんでも早くない?』
『早めに着きたいんだもん』
『そう。気を付けて行くのよ♪休みは帰って来なさい!』
『分かってる~毎週日曜日にでも帰って来たいくらいだし』
『あら!!じゃあ、家から通えば!?ってもう行くのよね♪行ってらっしゃい。』
カバンを持って、ローファーを履いてから、笑顔で『行ってきます』と答えた。
キキ─────────
重い玄関のドアを開けると、外は肌寒かった。
お母さんに手を振りながら、駅まで小走りで向かった。