Cute Boy×cool Girl
仕方なく、その席に座ることにした。
席に向かって歩いていくと、例の男子は急いで電話を切って、
「あ、あぁ…あの!!」
と超どもりなから話し掛けてきた。
例の男子の声は少しハスキーっぽい、女の子の声。
「はい」
イスにスクバを置き、ソファー席に座りながら返事をした。
「僕…三木愛翔(ミキ アイト)って言いうんだけどっ。多分、同じ学校かなって思って!!それで声掛けたんだ…」
いきなり自己紹介をされて、頭に"?"マークを沢山並べたアタシは、愛翔と名乗る彼の言葉を頭の中で整理した。
「アタシ山浦麗羅(ヤマウラ レイラ)。これから愛翔くんが行く学校が、華織足(カオタ)高等学校だったら一緒だと思うけど。」