やくざと執事と私【第3部 上巻:ラブ&マネー】
「痔だと、大和と同じだな。」
真木ヒナタが、うれしそうに組長を見る。
「ち、違うわい。わ、わいは、・・・生理どす。」
何故か、色々方言が混ざる組長。
組長の表情は、恥ずかしげに少し頬を赤く染めている。
「プッ・・・・切れ痔組長。」
笑いをこらえながら、つぶやく真木ヒナタ。
思わず、笑いそうになる私とサブ。
しかし、その時の組長の表情が目に入り、笑うのを必死にこらえた。
組長の表情は、鬼のようになっていた。
ゆっくりとテーブルの端を掴む組長。
そして、いきなり組長が、テーブルをひっくり返した。