やくざと執事と私【第3部 上巻:ラブ&マネー】
「え~・・・御紹介にあずかりました三河小夜です。」
ガシャーン!!
キャー!!!!
その時、いきなり、部屋の窓ガラスが割れた。
飛び散るガラスの破片。
部屋に響き渡る女性達の叫び声。
私は、驚いて、思わず、目をつぶってしまう。
次に私が目を開けた時、私の目の前には、執事と真木ヒナタの背中があった。
「大丈夫ですか、小夜さん?」
執事が、私に背中を向けたままで聞いてきた。
「えっ、あっ、はい、大丈夫です。」
私は、頭が混乱したまま、どうにか答えた。
「小夜、俺にマイクくれない?」
真木ヒナタも私に背中を向けたまま聞いてきた。