やくざと執事と私【第3部 上巻:ラブ&マネー】
その日の深夜、12時を回っても、組長と真木ヒナタとポチは、帰ってこない。
私は、先に寝るのも悪いかなと思い、サブと深夜テレビを見ながら起きていた。
「遅いですね、組長達。」
私は、サブに言った。
「だよな・・・・俺、ちょっと、眠くなってきたよ。」
サブは、本当に眠そうに目を擦っている。
その時、ドタドタとうるさい足音が聞こえて、真木ヒナタとポチと最後に組長が部屋に入ってきた。
「もう、遅いですよ?」
私は、3人に文句を言った。
そんな私に言い返すこともなく、なぜか黙っている3人。
「どうしたんですか?」
私は、不思議に思って3人を見た。
真木ヒナタ、ポチ、組長は、いきなり私の前で正座をする。
「ど、どうしたんですか、急に?」
驚く私。