やくざと執事と私【第3部 上巻:ラブ&マネー】


「す、すいません、真木さん。」



すぐに謝るサブ。



私は、サブを弁護しようとしたが、真木ヒナタの過去を考えると、うまくサブを弁護する言葉が浮かばなかった。



(・・・真木さん、あの頃の話をされるのが、一番嫌なのかも・・・)



そう考えると、元暗殺者と言ったサブを弁護できる理由はなかった。



「サブ、よく聞けよ。・・・・俺は、元じゃなくて、今もバリバリ、現役の暗殺者だっつーの!!!」



「そっち?」



思わず、叫ぶ私。



てっきり暗殺者って言われるのが嫌なのかと思っていた私は、呆れた表情で真木ヒナタを見た。



「・・・・ってことは、もしかして、ヒナタ・・・まだ、俺を殺そうとしてるの?」



組長が、真木ヒナタから距離をとる。



「・・・・・大和、それ、いつの話だよ。」



真木ヒナタが、呆れた表情で組長を見た。

< 142 / 298 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop