やくざと執事と私【第3部 上巻:ラブ&マネー】



「話、戻しますよ。組長の下痢の話より、美奈ちゃんの事ですよ。勝手に連れて帰って来て、本当に大丈夫なんですか?今頃、親が、警察に通報しているとかないんですか?」



私は、不安な気持ちで組長を見た。



「大丈夫だと思うよ。」



組長が、笑顔で答えた。



「何で言い切れるんですか?」



「だって、美奈、公園で2日間ひとりで過ごしてるって言ってるし。」



「こんな小さな子が、公園で2日間ひとりで過ごしてるんですか?」



私は、組長の言葉に驚いた表情になる。



私も、組に来るまでに、公園でホームレス生活をしたことはあるけど、すでに16歳の私と5歳程度の美奈では、まったく意味が違う。



「知らない。」



組長が答えた。



「いや、そこ一番大切なところでしょ?」



組長の回答に呆れる私。



しょうがなく、美奈の側に行く。


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