やくざと執事と私【第3部 上巻:ラブ&マネー】
第7節:キレる小夜
「・・・ハァ~・・・・」
私は、最大級のため息をついた。
これからの事を考え、深夜の台所で一人考え込む私。
「どうしたんだ、小夜?もしかして、便秘か?女には、便秘が多いっていうもんな。」
部屋から出てきて、満面の笑みで聞いてくる組長。
「・・・・うるさいですよ、切れ痔組長。今、考え事してるんですから、静かにしておいてください。」
私は、組長の方を一切見ないで答えた。
「ヒナタ~!大変だ~!小夜がグレたぁ~!」
私の対応に騒ぎ始める組長。
「ヒニャタァ~!タイヒェンダァ~!サヨガクレタァ~!」
美奈は、キャッキャッ言いながら、うれしそうに組長の真似をしながら一緒になって騒いでいる。