やくざと執事と私【第3部 上巻:ラブ&マネー】
その姿を見て、私とサブは、顔をあわせる。
なぜなら、前髪は、うまく色落ちしていたが・・・・後ろは、トイレ用の洗剤で洗ったために、髪が抜け落ち、禿げていたから。
「・・・・・・さすがに悲惨だな・・・」
サブが、私に小声でつぶやく。
「・・・・・そうですね。」
私もサブの言葉に同意する。
(それよりも、・・・・こんなことしてて、私、屋敷に戻れるのかな・・・)
「はぁ~・・・」
私は、大きなため息をついた。
私達が、屋敷に戻れない理由。
それは、一日前に私達が起こした事故が原因だった。