やくざと執事と私【第3部 上巻:ラブ&マネー】
「・・・・アッシの汗じゃなくて、組長の汗じゃないんですか?」
ポチが、ふてくされた表情でつぶやく。
「・・・・俺なのか?」
不安そうにつぶやく組長。
「そうですよ。アッシは、手に汗なんてかかないですから。」
自信満々に答えるポチ。
「ポチ、手見せてみろよ。」
真木ヒナタが、ポチを見る。
「いいですよ。」
ポチが、真木ヒナタに手を見せる。
そのポチの手には、大量の汗をかいていた。
ボコッ!
「イッ・・・・タ~イ!!」
真木ヒナタは、持っていた物でポチを思いっきり殴った。
「・・・・な、何で殴ったんですか?」
ポチは、何に殴られたのかわからずに、真木ヒナタに聞いた。
「これだよ。」
「・・・えっ?」
真木ヒナタが、持っていた物をポチに見せた瞬間、ポチは絶句した。
そして、真木ヒナタは、その持っていた物を目をつぶったままの組長に持たせる。