やくざと執事と私【第3部 上巻:ラブ&マネー】
ギャァァァッァァァァァッァァァァァァァッァ~・・・・・・!!!!!!!
バタンッ!!!
勢いよく、取調室のドアが開き、喉を押さえながら、飛び出してきた組長は、廊下に出るなり床に倒れこんだ。
「組長!」
倒れた組長に駆け寄る私と執事。
「ビ、ビズ、ビズ・・・・・。」
回らない舌で必死に何かを訴えかける組長。
そんな組長を置いておいて、私と執事は、顔を見合わせて言った。
「作戦大成功ですね、小夜さん。」
「はいっ!」
私と執事は、お互い満面の笑みで見つめ合っていた。