やくざと執事と私【第3部 上巻:ラブ&マネー】
「もし、遠目で組長のことをいいと思っていても、やくざの組長の肩書きでは、誰も近寄れませんよ。・・・・しかし、もし、組長が、ホストなら話は別です。その今までは、遠目で組長を見るしかなかった女性が、組長と話すことが出来るようになるんです。これは、素晴らしいことだとは思いませんか?」
「・・・・そうか・・・・謎はすべて解けた!俺が今までモテなかった理由は、やくざの組長だからか!」
組長は、納得したような表情で笑っていた。
「それでは、小夜姉さん、もう一度、多数決をお願いします。」
ポチが、私を見た。
「わかりました。それでは、ポチさんの意見のホストクラブに賛成っていう人は、挙手してください。」
私の言葉を聞いて、組長、真木ヒナタ、サブが、手を上げた。
「それでは、賛成多数でホストクラブをやるという事に決まりました!」
部屋に響く私の声。
こうして、私達の1億円計画が始まった。