やくざと執事と私【第3部 上巻:ラブ&マネー】
「うぅぅぅぅっぅぅうっぅぅぅぅぅぅぅ・・・・・お腹痛い・・・・・」
ポチが、起きて来て、すぐに、トイレに駆け込む。
そして、しばらくした後で、トイレの中から叫び声が聞こえてきた。
「あぁぁぁっぁぁぁっぁぁぁぁっぁ~・・・お尻から血が~!!!」
ポチの悲壮な叫びが、朝の爽やかな気分をぶち壊す。
「まったく、ポチは、朝から、はしたないな。」
真木ヒナタが、自分のやったことをもう忘れたかの様に言った。
「真木さん・・・・」
私とサブが、呆れた表情で真木ヒナタを見る。
「何だ、ポチの奴、痔か?痔なのか?」
なぜか、うれしそうな組長。