やくざと執事と私【第3部 上巻:ラブ&マネー】
「それでは、早速、どういう物が必要か教えていただけますか?」
「はい。まず、高級ソファーと・・・・・・」
私は、山本五郎と話し合いを始めた。
「そうですね・・・・大体、見積もりまして・・・・1,000万円というところですかね。」
私の話を聞いて、山本五郎が、大体の見積もりを言った。
「そんなにかかるんですか・・・・」
想像以上の金額に驚く私。
「これでもかなり安い方だと思いますよ。実際、他の所で揃えようとされたら、この2倍、3倍は、普通にかかりますから。」
山本五郎の表情は、相変わらず、人のいい笑顔を浮かべている。
「う~ん・・・・・」
昼間にポチに説教された手前、なるべく安く済ませたいが、元々、こういうことをやったことがないので、どう判断すればいいのかわからなかった。
「そうですね・・・・そんなにお悩みでしたら、今なら・・・・700万円までなら、お引きすることが出来ます。」
山本五郎が、電卓を打ちながら、私に言った。