キス恋
哀しい
訳じゃない
苦しい
訳じゃない
なのに
なんでこんなにも
マスカラが
上手く
できないの?
きっと今
アタシ
手が震えてる
この気持ちは
忘れた
はずなのに!
キチンと
あの屋上に
置いて来た
ハズなのに...
「真白ッ
渚ッ
今日一日
自習だって~!!」
嬉しそうに
桃谷は
スキップしながら
アタシ達の
机の前に来た
「ねえ
桃谷」
「なーに?
真白姫」
ニコって
笑わないで
こんなにも
苦しいのは
アタシ
だけじゃないよね?
「別れて。」
「...は?」
「アキちゃんと
別れて」
「何言ってんの?
...真白..」