キス恋
ってか
人のハナシ聞けよ!
「渚!桃谷!!
悪いケド
どっちも一緒に帰れない」
「え?」
「なんでなんで?!」
2人が
キョトンとした顔で
アタシをみてくる
だから
人の話を
きけっつぅのw
「今日は
佳奈さんの日」
「あぁ
そっか。」
「そういえば
今日だったね」
さっきまで
まぢな変顔だったのに
いきなり
真面目ッ子になる。
ON・OFF
切り替え
早すぎじゃん?
みたいな
佳奈さんって
言うのは・・・
アタシのお母さん。
昔、
交通事故にあって
全部記憶が
なくなっちゃった。
家族の事も
町も
モノも
愛犬も
アタシも…。
でも、
そっから
凹んだことは
全然ない。
だって
桃谷とか
渚とか
クラスメイトも
みんなが
励ましてくれたもん。
桃谷なんて
親戚でもないのに
佳奈さんの
意識が戻るまで
アタシの
隣で
ずぅっと
手を繋いでいてくれた
その優しさを
見てから
余計
好きになった。