ずっと一緒に*先生の青②
#2




「あの、二人目とかって
考えてますか?」




マンションから
徒歩10分もしない公園


よく顔を合わせる
ネネちゃんママに訊いてみる



「えー?二人目?」


私がそんな話を振るのが
意外って顔を
ネネちゃんママはした



砂場で遊ぶ
青波と2歳のネネちゃんを見て



「そうだねぇ、
欲しいとは思うけど
いろいろ考えるところもあるし」



ネネちゃんママは
28歳と言っていた


もちろん
私が訊いたのではない



この公園で初めて合った時
あなた すごく若いんじゃないと
ネネちゃんママから訊いてきた



私の年を聞いて
9歳も違うっ!って
ネネちゃんママは
大げさな声を出した



学校の友達でもなければ
先輩でもない
だけど年上の女性に
当たり障りのない
会話を探すのは
かなりの困難を極める




青波の社交性を
育てるためにも

ママさん達に
嫌われるわけにいかない




「青波ママは若いから
二人と言わず
三人とか四人とか
バンバン行けるよねー」



「あ、いえ、私も
青波一人で手ぇいっぱいで」


もっと なめらかに
喋れないのかな 私


ママさん達の
あの独特な馴れ馴れしさを含む
それでいて一定の距離を保つ


あの口調はきっと
私が習得するには
かなりの時間がかかるだろう






< 10 / 28 >

この作品をシェア

pagetop