ずっと一緒に*先生の青②
いつも そうやって
何かくれるんだよなー
多田くん
こういう3個で108円とかの
何気ないプリンとかだと
変にお礼も出来ないし
一番困るっていうか
スーパーからの帰り道
「多田くん
青波にプリンくれたよ」
青波は
乳くさいというのか
赤ちゃん独特の匂いを
私に向けて
「ちゃっじゃきゅー?」
「そうそう
青波の大好きな多田くん」
「ちゃっじゃきゅー」
嬉しそうに
「ちゃっじゃきゅー」
と言う青波の
パパそっくりな顔を見て
一番困るのは
スーパーのお兄さんに
優しくされて
心が軽くなる私だと思う
多田くんに対して
何もしがらみがない分
優しさを素直に受け取れる
「なんか青波のママ
ダサくてカッコ悪いね」
苦笑いすると
青波は「ねー」と笑った